自分に誠実であること

自分の使う言葉は、心で起こっていることの表現とも言えるでしょう。人は、使う言葉を全てコントロールできていると思っていますが、実際は違います。心の奥深いところで何を考えているのか、何を感じているのかは、発した言葉から読み取ることができます。自分で使う言葉を、自分で注意深く聞くのです。
自分に対して誠実であるためには、嘘をつかないということが挙げられます。これは黄金律(宗教などから見出される、他人にしてもらいたいことを自分でするという倫理学の考え方)のうちでも、大切なことの一つと言われています。何に関しても思ったことを口に出せば良い、というわけではありません。正直であることを心掛け、できる限り真実を述べるよう意識しましょう。「真実の人」は、考えや感覚が、発する言葉と一致していることを指します。真実を述べることは、自身の心に生起するとも言えるでしょう。人と会話をするときには、自分にとっても相手にとっても役に立つものにすることを心掛けましょう。これは難しい知識を披露することではなく、会話をしたあとで元気になれるかどうかがポイントになっています。人と会話をした後で、話す前よりも元気がなくなっている場合は、自分の口にした言葉はエネルギーの無駄遣いであったと言えるでしょう。当たり障りのないおしゃべりは楽しいものですが、正直でない表面上のものであっては無駄な場合も珍しくありません。
正直であることは、時として人を傷つけます。率直に意見を伝えて相手を傷つける可能性がある場合には、必ずその旨を前置きしましょう。例え仲が悪くなってしまうとしても、嘘をついてその場を取り繕うより、正直に伝えてぶつかった方がお互いのためになるでしょう。